皆さんは春といえばどんな食材を思い浮かべるでしょうか。菜の花やふきのとうなど様々な食材が浮かぶと思いますが、今回は炊き込みご飯などで定番の“たけのこ”について少しお話ししたいと思います。
たけのこは、竹の芽の部分のことを言います。「筍」と書きますが、これは10日間ほどの一旬で「竹」までに生長してしまうからだそうです。食べられる期間もほんの一瞬、土から出るかで無いかというときだけの食材です。それほど成長が早いにもかかわらず、竹の寿命は百年以上とも言われていわれているそうです。
たけのこは野菜なのか、と疑問に感じる方もいると思いますが、イネ科の野菜に分類されます。たけのこには食物繊維とカリウムが多く含まれており、中から身体をきれいにする効果があるといわれています。竹は70種類ほどの品種があるといわれていますが、その中でも食用にされているのはほんの数種類です。代表的な種類は「孟宗竹」と呼ばれるもので、大きく厚みがありますが白くて柔らかくて、えぐみが少ない独特の甘味を含んだ上品な味わいと、歯ごたえがあります。 たけのこの旬は早いもので3月から遅いもので6月ごろまで楽しむことができます。
そんなたけのこは和・洋・中のどの料理にも組み合わせやすく、多種多様な楽しみ方ができる食材です。一般的に、鰹節と一緒に煮る土佐煮やわかめを使った若竹煮などが思い浮かぶかと思います。また、香りも楽しめる炊き込みご飯も人気です。ほりたてのたけのこでしたら、皮ごとホイルに包んで焼き上げると、また違った味わいになっておすすめです。
八幡屋の古漬を使ったたけのこの炊き込みご飯のレシピをご紹介しておりますので、気になったらぜひ作ってみてください。
たけのこをはじめ、旬の食材を使った料理で春をたっぷり楽しんでみませんか。お腹も心も春の味で暖かくなることでしょう。